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「自由とか国益とか議会とか①」の詳細記事: まるせいゆ魚市場

まるせいゆ魚市場

MMORPG大航海時代OnlineのNotos⇒Eos鯖に生息するフランス人の、こっそり気まぐれ日記です

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自由とか国益とか議会とか①

DOLを始めてまだ10日間くらい、小型船しか乗れなかった時のこと。
アゾレスの港開きに行きました。めったに行かない危険海域だったんで、まあドキドキでしたけど、無事にアゾレスを発見して、
その帰り道のことでした。
ものすごい勢いで私を追い抜いた商大クリの方(イング国籍、白ネーム)が、またこっちに戻ってきました。
PKの仕組みがまだ理解できてなかったので、「危険海域だからこのまま食べられちゃうのかな・・・」なんて思ったんですが、
その方は、「どこまで行くんですか?引っ張りますよ^^」と、優しく声をかけてくださったのです。
かなりビックリしつつ、「えっとリスボンまでお願いします」と返事をし、
艦隊に誘っていただいて、リスまで引っ張っていただきました。
今にして思えば、商会の勧誘が目的だったのかもしれませんけど、でも助かったし、嬉しかったです。

DOLの前に遊んでたゲームは、いわゆるPKゲーでした。いつでもどこでも24時間、PKができたんです。
そして、毎日のように大海戦みたいな国家間戦争が開催されていました。
他国の人は全員が敵で、どうやって他国の人を殺すかを毎日考える世界だったわけですw

イスパ人だったのにフランスの商会に加入しちゃったり、こうやって他国の人に助けてもらっちゃったり、
今までの世界では考えられない出来事でした。
DOLでは、国籍は単にキャラクターの特徴の一つに過ぎなくて、国籍が違うから敵だとかいう世界じゃないんだと理解しました。
国籍を問わず、初心者に優しかったり、お互い助け合ったり。そういうステキな世界がDOLには確かにありますよね。



さて、その後、もう少し遊んでいると、DOLには「大海戦」とか「議会」なるものが存在することがわかりました。
ああ、「議会」は、鯖とか国家によっては、別の呼び方もあるみたいですけど、まあそこはスルーしてくださいw

「大海戦はDOLで一番のイベントで、大勢の人が参加するコンテンツ。大海戦で自国を勝利させることが重要なんだよ」
という説明を聞きました。
でもよーく観察してみると、別に大海戦にプレイヤー全員が参加してるわけじゃないし、大海戦に負けても(領地が絡まなければ)自国が深刻なダメージを負うわけでもないみたいです。
「大海戦はお祭りなんだよ。勝っても負けても、大勢で過程や結果に一喜一憂するのが楽しいんだよ」
ふむふむなるほど、そういうことなのか。
前やってたゲームは、毎日開催される国家間戦争に勝つことが全てだったんですが、DOLの大海戦はちょっと違うんですね~。

じゃあ議会は?
「議会は、大海戦に向けて、自国の方針を決めたり、外交したり、自国の人たちをサポートしたり、場合によっては自国の指揮命令をする場です」
それなら、大海戦に興味ない人は議会とか関係ない?
「いえ、大海戦以外にも、議会には自国の色々な約束事を協議したり決定したりする機能があります」
なるほど~! ということで、さっそくフランス議会に出席してみたんですが・・・
出席者はせいぜい15人程度、それも「各団体の代表者」というわけではなく、個人として出席しているようです。(1年半くらい前の話です)
これじゃ自国の方針なんて決められないんじゃ?
そもそも議会って仕様として設定されてるものじゃないよね?
議論してる内容がよくわからないよ?
と、たくさんの「?」が湧き出てくる感じでした。
議題によっては、自分にとってまったく興味がないものもありました。

DOLは自由度が高すぎるので、「議会」として、国家という枠でくくったとしても、
人によって興味のある分野や変えたいベクトルが全然違うんですよね。
いわゆる「国益」というコトバがあります。
ウィキペディア先生によれば、「国益」とは「国の利益」らしいですが、(当たり前ですねww)
DOLは、この「国益」というものを具体的に定義するのがすごく難しいんです。
だって、ある国家に属する全員に価値がある利益、メリットって何かありますか?すぐに思いつかないです。
何に利益を見出すかは、遊び方によって全然変わっちゃいます。
場合によっては、同じ国家でも、一つの方針が人によっては利益になり、人によっては不利益になります。
自由が売りなDOLならではの特徴だと思います。


また前にやってたゲームの話に戻っちゃうんですが、その世界では
「議長」「副議長」に該当する人たちを毎週選挙(多数決)で選任する
「議長」たちは特別な能力を付与される、特別なアイテムを使用することができる
「議長」は自分の指示に従わない人にペナルティを与えることが出来る
「議長」には(国家間戦争の勝敗に応じた)報酬(ゲーム内マネー)がある
他にもあるのですが、そんな仕様になっていました。ユーザー間の自主的な約束事ではありません。仕様です。
「議長」たちのミッションは(仕様上は)特に具体的には決められていませんでしたが、
国家間戦争に勝つという唯一絶対の国益が存在する世界でしたので、おおよそのコンセンサスが出来ていました。
明確な国益があって、「議長」たちの地位は仕様できちんと位置づけられているわけです。
すごくシンプルでわかりやすい世界だったんです。

そういうゲームと比較すると、DOLって国益が不明確だし、議会とか議長は単にユーザーが自主的にやっているだけの微妙な存在です。
コーエー様は、この辺についてどう考えているんでしょう。
まず国益について。
テラアメのアップデートの時に、「王立艦隊」という仕様が追加されました。
王立艦隊では、投資したり海事したり、あるいは大海戦で活躍したりすることで「功績」が増え、功績がある程度たまると爵位がもらえます。
また、この功績がたくさん増えた国家ほど、大海戦で当事国となる可能性が高まります。
あ、そういえばテラアメから大海戦に要塞戦を追加しましたよね。これで商人とか冒険家も大海戦に参加しやすくなりました。
つまり、ちょっと飛躍してるかもしれませんけど、王立艦隊という仕様を追加し、さらにそれを大海戦と結びつけることで、
コーエー様は国益をもう少し明確にして、大海戦ももう少し意味を持たせたかったんじゃないかな~と、勝手に想像しています。
この想像が正しかったとして、それでも国益が完全に明確になったとまでは言えませんよね。それでいいと思います。DOLは自由が売りなんですから。
そうそう、蛇足かもしれませんが・・・今度の7月のアップデートでは、大海戦に傭兵制度が実装されるようです。
参加したい人がみんな参加できるようになるので、これはいいことだと思います。
「お祭り」要素が高まることになりますね。でも一方で、大海戦と国家・国益の関係が弱まることになります。

じゃあ議会はどうなんでしょう。
「議長」たちの選任方法は明確に決まってません。
もちろん多数決で投票して決める例が多いんでしょうけど、そもそも投票に参加しているのは国家のごく一部の人です。
「議長」たちはキャラクターの能力的に、できる事は他の人たちと何も変わりません。
物理的な報酬も、もちろんありません。楽しさとか、やりがいとか、議会がもたらす結果とか、そういう観念的な報酬しかないですよね。
ちなみに、某国の某MMOでは、「議長」にリアルマネーが報酬として支給されるらしいですw これはこれですごいですねw
実際、報酬を設定するのも難しいです。
もし設定するなら、特別な船とか能力とか、あるいはゲーム内マネーとかが報酬になるのかもしれませんが、
その価値が低いと、労力に見合わないです。でも「報酬もらってるんだからちゃんとやってね!」と言われちゃいます。
その価値が高いと、そこに怪しい利権(笑)が発生します。報酬目当ての人が殺到して、国家がカオスになると思います。
まぁ商会長も無報酬ですし、「議長」たちも無報酬でいいのかも知れませんね。
いずれにしろ、コーエー様がなぜ、議会を仕様でなにも整備しないのか、わかりません。やっぱり自由との兼ね合いなんでしょうかねぇ。

議会も議長も、仕様で何も整備していないので・・・
議長になろうと思えば、簡単です。「はい、ボクは今日から議長です!」って宣言すればいいんですw
議長のミッションは自由に決めちゃいましょう!
議長を名乗る人がたくさん出現して、わけがわからない状況になっちゃったりするかもしれませんねぇ・・・。


ということで、つらつらと書いてきましたが・・・
自由が売りのDOLは、国益という概念が希薄です。
その希薄な概念のために、わざわざ仕様で何も整備されていない議会を作り、運営することが必要なのでしょうか。
議会が存在する国も存在しない国もあるようですが、存在する国では、どこまで機能しているんでしょうか。


長くなっちゃったので、続きは次回に・・・・
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「自由とか国益とか議会とか①」へのコメント

1.
  • 妃古壱。:
  • 2013/05/05
  • 12:26:48
  • 編集
こんちわ^^ 今回のブログは色々と参考にもなりましたし、考えさせられる内容っすね(あんまり考えてないかもですがw)^^
まぁ、私も議会の役割等考えて、活動しないとっすね^^
ホント、皆同じ条件でゲームに参加してるのだから、なるだけ沢山の人が(理想はすべての人がね^^)楽しく遊べる場所になるといいっすね^^
では^^続き楽しみにしておりまw
しーちきん:
誰もが想定外だった、ひこにゃんの突然の立候補でしたねぇw
私が議会についてどう思ってるかは、これから書いていきますが・・・
どんな思いを持っているにしろ、ひこにゃんを少しでもサポートできるように、微力ながら頑張ります^^

悩んだときは、一人で抱え込まないでくださいね^^ ひこにゃんには沢山の仲間がついてますよ!
2.
なかなか鋭い問題提起だね。

これはDOLにおける、いや、国家vs国家(いわゆるRvR)概念の薄いMMOにおいては永遠のテーマなのかもしれない。特に仕様で裏付けのされていないDOLの議会を、日々のプレイヤーのプレイスタイルにどう当てはめるか、何を目的にするのか、いろいろあるね。

後編があるようなので、ぜひ続きを読ませて欲しいw
しーちきん:
まさに、「どう当てはめるか」、そこが問題なんだと思います。
現在のフランスは、このへんが複雑骨折してるんじゃないかなぁ。

意見の違いがあったら、全部決闘して解決できれば楽なんですけどねぇ・・・w

3.
  • きゃんてぃ:
  • 2013/05/06
  • 15:01:32
  • 編集
初、コメント♪
いつ、初めてのコメントをしようかとずっと思っていたのですが、やっとこの時がきたようです。

しーちゃんの指摘は、相変わらず的確ですね。

運営が、議会に関しての事を整備しないから、
結局、あまり参加しない人にとってみれば、
議会は、一部のプレイヤーが勝手にやっていて、
身内だけの集まりで、なにかあったときには身内には甘いとなってしまいます。

私が、常々日頃と思っていたのは、すべてのプレイヤーは本来平等なところからキャラを作成して、平等なはずなのに、なんで議会メンバーはこんなに負担が大きいんだろうと思っていました。

議長になる前に、フレのかたから、議長といえども、いちプレイヤーなので無理はしないでくださいね。とアドバイスしていただいたのですが、
諸事情があったり、フランス議会の伝統を受け継ぎ、それを実行するのはかなりの重負担でした。

各国の議会やコミュニティに比べても、フランス議会のメンバーの負担はかなり大きいです。

そこを見直さないと、議会メンバーになった人は、
心が折れたり、もう議会には関わりたくないとかになってしまいます。

続き、楽しみにしていますね^^

楽しく、DOLしてください♪
しーちきん:
きゃんさん、コメントありがとうございます^^
1年間、いえ副議長からの通算2年間、本当にお疲れ様でした^^

書き忘れちゃったんですが、おそらく運営はあえて議会を仕様化しないスタンスなんだと思います。
報酬を例に挙げましたけど、それ以外の点も含め、バランスをとるのが至難の業になりますし、
議会を仕様化することで、「誰かが議長をやらなければならない」状況になるのは、自由でなくなりますからねぇ。

議長の負担の重さは、まさに解決すべき課題だと思います。その辺は、今後書いていきたいと思います。

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